実用本を空想的に使ってみた話

実用本が好きです。それを適当に使ってみて、何となくうまい事言った気分になるのが好きです。

自己啓発本とかビジネス書なんかは直接的につかってみて良かった部分だけ取り出すのとかがよくやる手法ですね。

同じように、生き方についても適当に使えるような本を読むことが多くなってきました。(つまり、楽な道を探そうとして、逆に迷ってるんですね。)

 

そんな読んできた実用書(?)で印象に残っていたような気分になったものをちょこちょこっと書いて行こうかと思った次第であります。

まずは、ありきたりな自己啓発本系から。

 

ええ。もうまるっきり自己啓発本的なスタイル。そしてありがちな自己啓発本ストーリー。ですが、そのまま利用するより、ここで使われている「システマ」の入門書として利用する方が便利な本ではあります。(ストーリーは結構ベタなので読む価値少ないのです。)

ステマも根幹部分だけは初心者向けに説明されているので、その部分を丸々やってみても効果はあるんじゃないのかなあって思います。

まあ、この本を読むか読まないかあたりで、カルチャースクールに通ってシステマ習い始めたのは、感化されやすい中年ニートの悪い癖では、あります。

 

呼吸、動き続ける事、まっすぐにすること、リラックス がシステマでは重要視されます。それを行うことで生きていくのがラクになるんじゃないの?ということなのです。

 

リラックスってなかなかむずかしいんですよねえ。という私のような身体操作が下手な人にはこちらの本も面白いと思います。

 

緊張をとる

緊張をとる

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こんどは、演劇の本。演劇をしていくうえでは緊張をとってリラックスできるというのは前提条件みたいで、その緊張を取る方法を書かれた本です。ただ、こちらも なんともいえない ストーリー仕立て なので、その辺りをどう評価するか。ただ、ここにでてくるテクニックや考え方は確かに一理あるので、試す価値は十分にあると思います。

 

どちらとも呼吸を使ってリラックスさせる的な話が出てくるのですが、私はどうもうまくいかない。その時に読んで「呼吸の仕方」の私の癖が見つかったという本がこちら。

 

今度はアレキサンダーテクニーク。これも実は少しだけ習いに行ったことがある。その時気がつかなかったことが、いま自分の問題として見つけることができたという意味では大きなものがあった本ですが、ちょっと齧ってというのは厳しい本でもあるような気がします。ちょっと齧るなら、こちらの方が、アレキサンダーテクニーク齧りやすい。

 

そう、こちらも緊張を取って行きましょうという本ではあります。

言葉での誘導があるので、それで変わっていくことができるのではないかと思ったりしました。

実際ちょっと試して少し楽になったのは、中年ニートの体で実証済み(当社比)。

 

ここからは私個人の話ですが、

どの本にとっても出てくるのが実は呼吸。

ステマでは呼吸が割と重要視されているので、呼吸するんですが、さほどリラックスしない。太極拳やヨガでは逆腹式呼吸とかしたらリラックスするとかいうので、やってみたのですが、それでもリラックスしない。そんなときに読んで、目から鱗だったのはこちら。

 

しっかりとは読んでないですが、この本には「逆腹式は不自然」だって書かれており、たしかにそうだなあって思い返した思い出があります。そのあとは、逆腹式はあまり考えないようにしました。その後に、先述の『心と体の不調を解消するアレキサンダーテクニーク入門』を読み返したところ、私の呼吸が「そもそも変だ」ということに気が付いたのです。

 

呼吸するのに何をすれば良いのか、何をしなくても呼吸できるかの区別がちょっと分かってきた気分になってきたのです。

呼吸するのに必要なものはよくわかってないですが、不必要なものがちょっとわかってきました。

私にとって不必要だった可能性のある呼吸時の行為としては、

  • お腹を出っ張らせる、引っ込める (逆腹式呼吸のつもりだった)
  • 胸を高く上げる わき腹を緊張させる(肺を大きくしたつもり)
  • 空気の流れを喉あたりにぶつけ、音を出す(抵抗ができるので悪くなる)
  • 肩を上下させて一所懸命呼吸のフリをする(肩が緊張して逆に肺が膨らまない)

などなどやってたんだなあって、この実用本を読み漁って気が付いたのでした。おかげで呼吸が変わり、システマでも少しリラックスできるようになった気がしてるのは、多分オマケなんでしょう。

あと、呼吸関係で新たな発見があったのは、

 

 

 

という、古典(?)にでていた

「艮背」という考え方。剣術というにもある思想らしいのだが、この辺りを意識して呼吸すると、心が落ち着くらしい…。

「面背は又各おの三段に分つ。乾の三陽位、前に在り。初を震(しん)と為し、中を坎(かん)と為し、上を艮(こん)と為す。坤の三陰位、後に在り。初を巽(そん)と為し、中を離と為し、上を兌(だ)と為す。其の陽の顔面に在る者は、之を背上・身柱に収め、陰と相代れば、則ち前兌・後艮を成して、面冷かに背暖なり。胸陽之を背中・脊髄に収めて、陰と相代れば、則ち前離・後坎を為して、胸は虚にして背は実なり。腹陽之を背下・腰上に収めて、陰と相代れば、則ち前巽・後震を成して、腹は柔らかにして気を蓄え、腰は剛くして精を聚(あつ)む。前の三陽皆後の三陰と相代れば、則ち函(かん)して前坤・後乾を成し、心神は泰然として呼吸は天地と通ず。余は艮背の工夫より之を得たり。」

「精神を背中に移動させる技法を艮背(ごんはい)の工夫と呼びます 人間の雑念が発揮されるのは人間の意識が身体の前面すなわち耳目鼻口と云った感覚器官にあって外物との接触によって乱されるからです 意識を背面に移動させる事によって外部からの感覚を遠ざけ雑念を消す事が出来ます」

剣術系だねえ。この辺が次の研究かなあという感じです。

柳生新陰流の「西江水」の考え方を空想的に使ってみるというのが次なる野望です。まだ、この辺りの本は読んでいないので、来年あたりに何とかしたいとおもってますが、出来たらいいなあという感じです。

 

結局何が書きたかったのかが、やっぱりわからないような終わり方になりそうですが、まあ、書きなぐって終わってみればこんな感じだった。そんな年末のアドカレでした。

 

以上となります。機会があればまたお会いしましょう。