青い本
備忘録レベルです。
著者がかかわってきたアズレージョを通じて、青という色に出会い、それが世界ではどんなものかを、調べてまとめた本。一つ一つは独立しているのでどこから読んでも大丈夫仕様です。
まあ、自然界で青色(ブルー)の色彩自体が極々稀ですから、しばしばよく神聖視されてしまうものです。よって、神秘的な意味合いがこめられやすいですよねえ。
どうやって、古代の人が青い色を取り出して使っていたのかという点は確かに興味深く、著者も色々と見ているみたいですね。その辺りは私は興味深く読めました。
ただ、個人的には、まったく個人的には、
物足りない本ではあります。
もっと、著者の「青への執着」がにじみ出てくれないと、備忘録で青についてまとめました的な範疇を超えてこないきがするんですよねえ。
あと、最も印象的な言葉が引用してあり、それが冒頭に書かれているのですが、それが、
”地球はオレンジのように青い”(ポール・エリュアール)
でその私に対するインパクトが凄すぎて、あとが霞んでしまったのは、私の敗因です。
参考程度ですが、この本、青いです。文字も青色なので、目にはやさしいかもしれないです。